こんにちは、主婦ブロガーmyme(マイミー)です。
転勤族の妻の悩みの種の一つ、「転勤族妻の仕事」問題。
筆者も、転勤族の妻として「どのように仕事と向き合うか」についてはかなり悩み、もがき苦しんだ経験があります。
本記事では、転勤族妻(以下、転妻)として、①フルタイム勤務、②扶養内パート、③専業主婦の3つの働き方を経験した筆者の実体験をもとに、それぞれのメリット・デメリットを解説していきたいと思います!
1.フルタイム勤務(正社員/非正社員問わず、夫の扶養外の働き方)
フルタイム勤務とは、厳密には、勤めている会社で定められている勤務時間(ex.1日8時間など)をフルに勤務する人。
本項目では、より大雑把に分けて、「週5ほぼフルタイムで働き、夫の扶養から外れる働き方」について解説します。
※職種によっては、週4程度のパートでも夫の扶養外になるので、その場合もこちらに含むこととします。
メリット
①世帯収入アップ
言わずもがな、夫の扶養外の働き方は、世帯収入がグンと上がり、家計の助けになります。
さらに正社員だと、ボーナスや福利厚生も充実している場合が多く、何かと手厚い支援を享受することができます。
②生活にメリハリがつき、精神的に安定する
引っ越しにより環境の変化が多い転妻は、時間の使い方に何かと悩みがち。
もやもや悩んでいる時間を、思い切って仕事に打ち込みストレス発散、収入を得ることもできるので一石二鳥です。
③子どもがいる場合、保育園などに入りやすい
昨今問題視されている「待機児童問題」。
一般的に、保育園等の入所基準として、親がフルタイム勤務等で「保育の必要性が高い」子どもの方が入所審査において優遇されやすいケースが通常です。
したがって、子どもがいる場合は、フルタイム勤務である方が保育園入所において有利になると言えます。
デメリット
①とにかく時間に追われ、家庭との両立に悩む
仕事がある日は基本的に仕事に1日の大半の時間を費やすことになるので、仕事以外に割ける時間が少ないです。
1人暮らしの頃は適当に済ませていたご飯も、結婚後はそうはいかなかったり…。
各家庭の分担次第ですが、例えば、「先に帰った方が夕食を作る」といった分担だと、結局先に帰ることが多い妻(または夫)が一方的に家事を負担することになったり…。
また、仕事の時間帯や休日が夫と大きく異なる場合だと、家庭内ですれ違いが起きてしまい、「何のために結婚したんだろう…」と思い悩む可能性も考えられます。
②夫の転勤でキャリアアップが見込めずモチベーションが保ちにくい
転勤の頻度にもよりますが、例えば2~3年おきの転勤の場合、そもそも正社員としての採用は難しい場合もあります。
また、せっかくフルタイムで勤務してもいずれは退職する可能性が高いため、「どうせいつかは辞めるんだから…」といった思考になり、仕事のモチベーションが保てない可能性があります。
2.扶養内パート
一言に夫の「扶養内」と言えども、「税制上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2つが存在します。
この項目では、ざっくりと「扶養内のパート」(諸々の税金を納めていないor納めていても極めて少額の扶養内パート)について解説します。
メリット
①比較的気楽にお小遣い稼ぎができる
扶養内パートは一般的に、週1~3日程度(1日当たりの時間や待遇によっては週4・5の場合も)の勤務で、働いた分だけ収入を得ることができる点が最大の魅力。
引っ越しが多く環境が安定しない転妻にとっては、気張らず、比較的気楽に働くことができる扶養内パートはもってこいの働き方だと思います。
②時間の余裕◎、家庭との両立◎
扶養内パートは、フルタイム勤務に比べると、勤務時間・日数が少ないので、仕事以外に割ける時間を確保することができます。
家事や育児、趣味に費やすことができる時間的余裕が生まれます。
デメリット
①収入が低く、家計の助けになりにくい
ないよりはマシですが、これまでフルタイム勤務してきた方がいきなり扶養内パートになると、収入の低さに驚くと思います。
もちろん基本的にボーナスなし、福利厚生も手厚くはないので、フルタイム勤務者が受けている恩恵を享受することはできません。
②仕事のやりがいを感じにくい
一般的に扶養内のパート労働者は、フルタイム勤務者と比べると、責任が重くない軽めの仕事や単純作業を任されることが多かったり…。
もちろん会社や職種によりますが、仕事に「やりがい」を求めている方の場合、物足りなさを感じてしまう可能性はあります。
3.専業主婦
メリット
①圧倒的に時間がある!自由がある!
各家庭によりけりですが、基本的に家事負担を主に担う専業主婦。
炊事、掃除、買い出し等ありとあらゆる家事をする必要はありますが、就労という縛りがないので、時間はたっぷり与えられています。
夫の理解度、子どもの有無で差はあれど、組織に所属しながら就労をするフルタイム・パート勤務と比べると、時間的・心理的な自由度は高いはず。
②本人次第ではお金を稼ぐこともできる⁉
収入を得たらそれはもはや専業主婦とは言えないかもしれませんが、やる気になればブログやクラウドソーシングサイトを活用して、お金を稼ぐことも可能です。
デメリット
①基本的に無収入
例えば何かしらの在宅ワークをしていたりする場合を除き、家事をするだけでは収入は一切発生しません。
専業主婦として家事を大真面目にやって感じたことは、「家事って仕事に匹敵するくらい大変なのに、一銭も発生しないなんて切ない」ということ。
それまでフルタイムやパートで収入を得ていた方が、いきなり専業主婦になって無収入になると、漠然とした不安や焦燥感を感じる可能性があります。
②生活にメリハリをつけるのが難しい
フルタイムにしろパートにしろ、何かしらの組織で就労をしている場合は、「休日」というものが存在します。
しかし、専業主婦には「休日」という概念がなく、下手をすると「365日家事をしていて休みがない」状況になりかねません。
③社会との繋がりが断絶され、孤立しやすい
例え週1でも何かしらの仕事をしていた場合、少なくとも社会との繋がりが途絶えることはありません。
しかし、完全専業主婦になると、自分から何かしらのコミュニティに所属する努力をしないと、何とも繋がっていない孤立した状態になってしまいます。
結局「転妻の働き方」はどれが適しているのか?
転妻として①フルタイム、②扶養内パート、③専業主婦の全てを経験した身からお話をすると、結局、「全てを手に入れることができる働き方はない」という結論に至りました。
フルタイムの時はお金がありました。
しかし一方で時間に追われ、家庭内では余裕のある時間を過ごすことはできませんでした。
扶養内パートは、お小遣い程度の収入が得られ、かつ時間的な余裕もそれなりに作ることはできました。
しかし、「週3働いてこれだけか…意外と時間に追われるし家事もやらないといけないし…」といった不満が募りました。
専業主婦はまずお金が発生しないこと、社会から断絶されていることへの不安と焦燥感がある一方で、職場の人間関係のしがらみからは解放され自由を手にしました。(でもお金ない)
上記でそれぞれのメリット・デメリットを紹介しましたが、個人的には、各々の価値観、向き・不向きによってメリットがデメリットに、デメリットがメリットにさえ成りうると考えます。
重要なのは、“何に重きを置いて生活をするか”。
時間、お金、自由、やりがい、社会との繋がり…。
全部大事なことなので難しいですよね。
転妻は、見方によっては不遇な環境ではありますが、夫の転勤がきっかけで「容易に変化ができる」「新しいことにチャレンジしやすい」環境でもあります。
転勤族の妻の方で「働き方」に悩んでいる方がいたら、まず“自分は何に重きを置いているのか”を考えて、それが最も叶えられる働き方を模索してみてはいかがでしょうか?
以上、「転勤族の妻の働き方」フルタイム勤務、扶養内パート、専業主婦のメリット・デメリットを紹介しました。
働き方に悩んでいる転妻の方、奥様の仕事で悩んでいる転勤族の旦那様などへの参考になれば幸いです。